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 20世紀を通じ、豊かな生活を送ってきた。それを支えたのが、大量生産、大量消費、大量廃棄と言う一方通行の社会システムであった。しかし、資源が有限であり、環境の破壊が見えてきた現在に求められているのは、ライフスタイルや経済活動を見直し、資源消費を抑制し、環境負荷を少なくする循環型社会システムを取り入れ実行に移すことである。
 循環型社会での合言葉に「足るを知る」があり、仏教国の日本では素直に受け入れることができると思われる。仏教経済学の提唱者である井上信一先生の「幸せの方程式」は、まさにこれからの人々の心構えを示している。
 幸せ=財/欲望
 「分子(財)を大きくすることによって、幸せになろうとするのが欧米式であるとすれば、分母(欲望)を小さくしようとするのが東洋式、いや仏教式である」、「もし人々が足るを知ったら、消費は落ち込んでたちまち低成長になってしまう、と経済人は色をなくすであろう。だが、今や何らかの低成長を覚悟することなしには地球を危機から救うことはできないのである」
 この「足るを知る」を、自分たちが身近にできる行動、例えば、無駄な照明は頻繁に消す、コピーや広告の裏紙を積極的に使うなどに置き換え、一人一人では小さな努力の積み重ねを、地球全体では大きな成果が上がるような実践に展開できればと願っている。
 最後に、6月5日を、国連では「世界環境デー」(日本では「環境の日」)と定めている。1972年のこの日からストックホルムで開催された国連人間環境会議で「人間環境宣言」を採択し、これにちなんで記念日として制定された。日本では、6月の1カ月間を「環境月間」としている(今年の環境の日及び環境月間統一テーマは「時代が変わる 私が変わる 環境世紀の幕開けです」)。その、環境月間の6月に発行される「チャンダナ」への執筆のチャンスを、環境保全に関わっている私に与えいただいたことに感謝する次第である。

◆プロフィール◆
町田勝(まちだ まさる) 【1954年生】
1975年日本電子工学院公害工学科卒業。
1975年グリーンブルー(株)入社 1989年常務取締役就任。
1993年(環境NGO)中国の環境保全支援委員会設立 事務局長就任。
1999年社団法人日本環境測定分析協会理事就任。
2000年21イーネット(21-net、NP0法人申請中)設立 代表理事就任。
専門:環境測定、環境カウンセリング、環境保全、公害防止。